棚の隙間

自分の好きなものを綴っていきたいと思います。

踏み出す力を

私の言葉が少しでも迷っている、踏み出せない人の元に届くように祈っている。

言葉にしようとしても、中々書けない。うつのせいで、このブログも停滞気味になってしまったし、相変わらずうつで仕事以外何にも出来ない日々だ。

でも、今日は何となく力が湧いてきたから書いてみた。

単刀直入に言えば、私はイスラエルが行っている大規模な虐殺に反対する。世界でも沢山の人が反対しているのに、未だに虐殺が止むことはない。

私自身も、関連する記事を読んでSNSで呟くことしか出来ていない。デモに参加している訳ではないし、SNSで呟くことしかしていない私だけど、こんなことを書いていいのか分からないまま、消して、書いては消してを繰り返しながらこれを書いている。でも、私にはこれが出来るという方法があるはずだと考えて、出した答えがブログに書くことだった。

世界は、虐殺を容認している。しかも、大多数の国が。反対だと言うと、信じられないという目で見られる。だから、このままでいいと思ってしまうかもしれない。でも、考えてみてほしい。人質を解放するならば、何故武器を使うのか。何の罪もない人々がいる所を狙って、攻撃するのか。本当にこのままでいいのか。

私はパレスチナに自由をと叫ぶ。そうすれば、たちまちそれは間違っていると言われる。議員は票が入らないかもと気にしするが票が入らなくても、今すぐに死にはしない。でも、パレスチナの人たちは無差別に、すぐに命を奪われていく。この攻撃は正当なものだと言っている人たちは、一体何を失うのが怖いのか。票か?金か?それを失ったとして、あなたは今すぐに命を落とすのか。無差別に空から爆弾が降ってきて、怯えながら命を落とすのか。食料が足りなくて、空腹を抱えながら命を落とすのか。権力者たちに、私はそう問いかけたい。何故、誰も問い掛けないのか。

考えてみてほしい。私たち全員がその虐殺はNOだと言えば、虐殺を止めるために動くはずだ。私たちが自分にできる行動をすれば、反応があるはずだ。私はそう信じている。だから、私はブログを書いた。もし、自分に出来ることなんてないと思ったとしても、この虐殺にNOと思っているならば、私はできる事があると思う。SNSで呟くでもいいし、デモに参加する、動画を投稿する。色々やり方はあると思う。自分のできる範囲で、方法で、どうか行動してほしい。

拙い文章を最後まで読んでくれて、ありがとう。虐殺にNO。パレスチナに自由を。

今月のおすすめ本 2023.8月号 『ルポ リベラル嫌い』津阪直樹著 亜紀書房

 あらすじ

極右に惹かれる若者たち、移民を不安視する労働者たち、敵視される団塊世代、そして、高まるEUへの不信感・・・・。揺れる欧州の現場に取材し、不安の根源に迫る、渾身のルポタージュ。

 公式サイト

www.akishobo.com

 様々な立場から、リベラルに対して不信感を抱く人たちに迫っていた。人種差別や経済の停滞、極右団体が活動したり、台頭したりするのは欧州だけではなく、日本も同様ではないかと思う。それを考えて読むと、ここに書かれているのは遠い欧州の事ではなく、身近なことのように感じる。

 ただ、読んでいく内にこれは果たして「リベラル嫌い」の問題だけなのだろうかと感じる。私個人としての感想は、リベラルであることが問題なのではなく、様々な問題は新自由主義が問題なのではないかと思う。リベラルが新自由主義に蝕まれていて、リベラルが力を持って政治をすることが難しい社会になっているように思う。結果的に、リベラルの政党に票を入れても、何もしてくれないと感じ離れていく形になっているのかとこの本を読んで思った。

 この本には、移民の人が自分たちの仕事や文化を脅かすと思っている人が出てきて、その人は極右の団体に所属していることが書かれていた。その点でも、日本と似ている状況だと思う。自分たちよりも得をしていると考えている人が日本にも、存在しているように思う。ただ、私は移民の人が自分たちの文化を脅かすとか、仕事を奪うとは考えられないと思っている。むしろ、その問題提起自体が私は間違っていると思っている。考えるべきは、何故こんなにも貧しいのか、公共機関が乏しいのか。それは政府が公共機関や公的なことにお金を出さず、お金の循環が上手く出来ていないことに考えを巡らせるべきではないかと思う。文化を脅かす、仕事を奪っていると言って、それを救えるのは私たちの政党だけと煽ることをして、結果新自由主義的な市場にしている人間がいるのではないかと考えることを先にすべきだと思う。

 私を含めて、人間は複雑なことを考えるのは面倒だと感じるのかもしれない。簡単な対立構造にしたいと心のどこかで思っているのかもしれない。この問題の答えは出ないかもしれないし、問題自体が間違っているかもしれない世界で、考え続けながら生きなくてはいけないのだとこの本を読んで、改めて思った。

 

今月のおすすめ本 2023.8月号『親といるとなぜか苦しい』リンジー・C・ギブソン著 岩田佳代子訳

まわりの人たちは家族の愛やつながりを明るく語るのに、なぜ自分は孤独を感じるのか。(中略)親から受けたつらい思いや混乱から、どうやって子どもは立ちなおっていけばいいのだろうか。著者 リンジー・C・ギブソン

 公式サイト

str.toyokeizai.net

 

 

 偶々、目に入って購入した本。自分の家族は平凡だと思っていたが、この本を読んで自分はもしかしたら、未熟な親に育てられたのではないかと思った。自分は親に気を遣って話をしていたような気がするし、家族で不機嫌な人がいたらなだめて居たような気がする。しかも、家族の不機嫌は大抵親で、私がその不機嫌さを背負っていたと思う。それは本来、本人の問題で私がすることではなかったのかなとこの本を読んで思った。 親に素直に相談することは出来なかったし、自分の意見が否定されていたような気がする。考えると色々当てはまることが多かった。また、自分は内在化タイプに当てはまることが多かった。

 困難な親を持つと、子供は二つのスタイルになると書かれていた。外在化と内在化である。(どんなタイプなのかは、本書で確認して欲しい)今まで、自分のスタイルというか、生き方は自分の性格からくるものだと思っていた。例えば、誰かと分かり合いたいとか、助けをうまく求めることが出来ないとか、自分の感情を素直に表せないとか。それは全部、自分のせいだと考えていた。だが、それは自分が未熟な親に育てられた影響があるのかと自分を確認することが出来た。

 この本には、未熟な親から自由になる考え方や方法も載っている。その中で、距離を置いて観察するということは役に立っているような気がする。内在化タイプは、人に奉仕をしすぎる傾向があり、自分の感情を見失いがちだと書かれていた。確かに、家族が不機嫌だと嫌だという気持ちよりも、何とかしなくてはと思うようになっていた。そこから自由になるためには、まずは距離を置いて、観察する。試しに、実践した見たが自分の気持ちを確認できたことや、これは自分の問題ではないと思うことが出来た。そのほかにも、自分が本来持っている自由について書かれている。

 親との関係に悩むまでとはいかなくても、家族に対して少しモヤモヤしている人も読んでみて、自分がどんなことにモヤモヤしているのか考えるきっかけになると思う。

 

 

今月のおすすめ本 2023.7月号 『わたしのペンは鳥の翼』アフガニスタンの女性作家たち著 古屋美登里訳 小学館

あらすじ。

口を塞がれた女性たちがペンを執り、鳥の翼のように自由に紡ぎ出した言葉の数々。女性嫌悪、家父長制度、暴力、貧困、テロ、戦争、死。一日一日を生き抜くことに精一杯の彼女たちが、身の危険に晒されても表現したかった自分たちのいる残酷な世界と胸の中で羽ばたく美しい世界。

公式サイト

www.shogakukan.co.jp

 短編集だが内容が辛くて、読むのに時間がかかる本だった。戦争やテロのことも描かれているが、それに加えて貧困や女性差別も描かれている。物語を書いた女性たちは、物語を書くこと、表現することに対して緊張を強いられていたとあとがきに書かれている。

 人は絶望の中にあったとき、何を求めるのだろうか。家族や友人の姿を思い浮かべたりするのだろうか。私は何かを書いたり、読んだりすることで絶望を避けてきたような気がする。絶望の時、何かを成し遂げる主人公を見て元気を貰ったりする。だが、この本には絶望に打ち勝つ何かはない。絶え間なく続く貧困や暴力、差別が嵐のように吹き荒れている。そこに私は入らなければならない、そんな本だ。勿論、希望がある短編集も存在する。しかし、その前にやはり、死があったりする。

 この本読んで、私は力強さや絶望の中でも生きることの尊さということは感じられなかった。むしろ、苦しさや絶望の中でも生きなくてはいけない残酷さがそこにあった。それを無視して、この本を語ることは出来ないのではないかとも思う。それを無視したら、この作家たちの声は消えてしまうのではないかとも思う。

 私たちに何ができるというんだ?という冷笑は、誰かを踏みつけていることと同じだと思う。私たちが何もできないと諦めてしまったら、この人たちはどうなってしまうのだろうか。私は、知った。だから、見て見ぬ振りをしないように、冷笑しないようにしたい。それは、どんな人も同じなのではないかと思う。

 最後に、私が寄付している団体を紹介したい。紛争や内戦、貧困で図書館がない地域の子供たちに本を届ける団体がある。そこに、私は微力ながら毎月、寄付している。そこには、アジアだけではなく、アフガニスタンも含まれている。ホームページにリンクを貼っておくので、見て欲しいなと思う。

sva.or.jp

今月のおすすめ本 2023.7月号『沈黙の勇者たち ユダヤ人を救ったドイツ市民の戦い』岡典子著 新潮選書

あらすじより

ナチスが1943年6月に「ユダヤ人一掃」を宣言した時点で、ドイツ国内に取り残されたユダヤ人はおよそ1万人。収容所送りを逃れて潜伏した彼らのうち、約半数の5000人が生きて終戦を迎えられたのはなぜか。反ナチ抵抗組織だけでなく、娼婦や農場主といった無名のドイツ市民による救援活動の驚くべき実態を描き出す。

公式サイト

www.shinchosha.co.jp

 

 抵抗した人を思い浮かべると、反ナチ組織化と思うがここでは反ナチ組織以外でも、ユダヤ人の救援を行った人の記録を辿っている。何故、危険を冒してまでもユダヤ人救護を行ったのか。知り合いにユダヤ人がいたが、助けられなかったことの後悔から。ユダヤ人と働いたことがあったから。善意からのものもあれば、お金を支払って宿を貸す人、労働力を補うためになどのギブアンドテイク的な動機から。単純に、気の毒だと思ったといった、様々な動機があった。市民だけではなく、ナチスのやり方をよく思わない警官もいた為、尋問や空襲後の身分証明書を発行する際に詳しく尋ねない人もいたようである。

 潜伏というと、アンネの日記のように誰かの家に文字通り潜伏して、音をたてないように生活することをイメージしたが、それ以外にも身分証を偽装してドイツ人として働く人もいたようである。しかも、身分証はドイツ人が提供したという。もし、自分が捕まれば偽装した身分証を持っているユダヤ人にも危険が及ぶし、ユダヤ人が捕まれば身分証を提供した自分たちにも危険が及ぶ潜伏同様、危険な救護方法であったようである。

 人を助けるとは、勇気がいることなのだろうか。最近、よく考える。誰か困っている人がいても、見て見ぬ振りをしていないだろうか。社会全体が困っている人に対して、冷たい眼差しをしているような世界だと思う。そんな社会に生きている私たちも、そろそろ息苦しくなってきてはないだろうかと思う。この本に出てくる人たちは、当然のことをしたと思っているだけかもしれない。確かに、差別や全体主義に対して抵抗することは当然であると思う。だが、誰にでもそれは出来ることではなくて、もしも私が同じ立場ならば、できるかどうか不安である。仮に、出来なくても全体主義に、差別に流されないように生きるには、どうしたらいいのかと考える。この本に出てくる人は、自分のできる範囲で、できることをやっている。自分に何ができるのか、どこまでできるのか考えて行動する。それは、とても面倒なことに思えるかもしれない。でも、私はやらなくては後悔しそうだと思った。見て見ぬ振りをして、誰かを傷付けてしまった後悔はずっと続く。私は利己的だが、そんな後悔を背負って生きていたくない。今ある差別や、全体主義にどう自分が行動できるのか考える一冊になった。

平成ウルトラマンしか見たことなかった私が見た『ウルトラマンブレーザー』

 ウルトラマンの世界からは、20年以上離れていた。ウルトラマンティガを昔よく見たが、内容は殆ど覚えていないに等しいので、果たしてティガファンと名乗っていいのか分からない。だが、私の子供時代にウルトラマンがいたのは確かである。

 きっかけは、偶々見たSNSでの情報だった。新しいウルトラマンウルトラマンブレーザー)が放送されたと聞き、試しにYoutubeで無料で放送されていた1話を視聴してみた。

 20年以上ウルトラマンの世界から離れていた自分としては、令和のウルトラマンは新しく見えた。顔にある波打つデザインはマグマのようだし、個人的には戦い方も少しぎこちなく思えた。そして、雄たけび。ウルトラマンが雄たけびを上げて戦うのは、初めて見たのでびっくりした。ビームで戦うのがウルトラマンのイメージがあったので、光の槍で攻撃をすることにも驚いた。

 第1話は、全編通して夜のシーンだった。その中で、怪しく光り、謎さを際立てながら、登場シーンは中々シュールな形になっているのも面白かった。作中、ウルトラマンは謎多き存在として語られている。そして、ウルトラマンが何故主人公に力を貸したのか全く分からないまま、話が進んでいく。私の中で、ウルトラマンは地球を愛し、それを守るために戦うというイメージがあった。今回のウルトラマンは、いきなり主人公に力を貸し、主人公も何が起きたか分かっていない。まるで、夢を見たかのような印象を与えている。個人的には、ブレーザーと呼ばれるようになった経緯や何故、ブレーザーは地球のために戦うのか知りたいので、今後の展開が楽しみである。そして、主人公がブレーザーの力を借りて、どのように生きるのかを観たい。

 軽い気持ちで観始めてしまったが、今からでも続きが見たい。そして、過去のウルトラマン作品を観たいと思うようになった。ウルトラマンの作品が見放題のサブスクもあるようだし、一度加入してみるのもいいのかもしれない。

 また、感想が書きたくなったら書ければいいと思う。

色々我慢できなくなって、ブログを書いてしまった件

 もう無理だって。何なの、この国。世界では物価上昇に伴って、賃上げしているのにこの国マジで賃金全然上がらなくない?それなのに、政治家たちは「賃上げを望む」とか言ってさ。いや、お前が指揮とってやれよ。なんで、企業に丸投げなんだよみたいな。

 そもそも、しばらくすれば国民、忘れてくれるっしょ笑みたいなノリだよね?全然!忘れてないから!災害の時に何もしてくれない所とか、物価高なのに何もしていない所とか、雇用が不安定なのにクソ安い賃金で働かせている所とか(専門職なのに賃金が安いとか)、コロナ対策はゼロ対策な所とか、マイナンバーを保険証の代わりにして国民皆保険をぐちゃぐちゃにしようとしている所とか、入管法を改悪した所とか、LGBTQの法案とか、ジェンダーに対する問題に取り組む姿勢皆無な所とか。まだまだ私が入れられていない問題が山積みなんですけど?!

 それなのに!政府はうまくいっていると思っている所が怖すぎる!どこの世界で生きているの?無重力状態だよね?ふわふわした政策ばかりしてんじゃねーよ!!

 特に、雇用何とかしろよ。マジで。雇用が不安定で、どうやって暮らせって?どうやって子供を出産しろと?というか、今の市場が正当な競争に思えないんですけど?!完全に、不正をしてもバレないように、バレなければOKっしょ!だよね。それ、正当な競争なの?儲けるために不正や労働者を使い捨てにする競争が本当に正当な競争なんですか?完全に国民の事なめているでしょ。ざけんな。後、社会保障に充てるって言って税金上げたけど、全然!使われている感覚ないんだけど?!そこらへん、どうなっている?

 はー、もう無理って言葉しか出てこない。今だけOKならば、OK!将来の事なんか、知らんみたいな政治ばかりじゃん。しかも、ここで自分たちの政策ミスを隠すように、少子化問題を解決するために頑張ってください!みたいなノリをかましてくるの?はー、無理。子供は、2,3日で育つわけじゃねーんだよ。今だけの政治しか眼中にない奴が将来を語るな。まずは、お前が将来をみろって政治家に言いたい。今だけ、自分だけの政治をしていたら、国が滅ぶっていう基本的なことが分からない、国民の訴えを聞くことが出来ない奴が政治家やっていて大丈夫なの?怒りしかないよ?

 あと、地味に気になっているのが周りで今まで、政治の話をしたことないんだけど?特に、職場。皆、上の人間の言葉や態度を気にしていた。私が政治の話とか、社会問題を口にすると、「色々考えているんだね~」みたいな感じ軽く流された。えー、マジで?みたいな感じでフリーズした。

 私も昔は、政治の事や社会問題はなるべく言わないようにしようって思っていたし。でも、きっかけは忘れたけど、発信する機会があるからSNSで発信したら、同じように考えている人がいるんだなと感じることが出来た。今まで、私が変なのかなって思っていたけど、そう思わせる環境のせいなんだって気が付くことが出来た。

 残念過ぎるけど、今の社会って政治や社会の問題に取り組むことってダサくね?みたいな冷笑が蔓延しているから、言いたいけど言えない人が沢山いるのかなと思う。でも、冷笑系の環境ではなくて、真剣に話を聞いてくれるコミュニティーがあると思うし、私もそのコミュニティーを壊されないようにしたいと思っている。(そっと呟いているだけど、反応してくれる人がいるのはコミュニティーと勝手に思っている)

 怒りに任せて色々書いて、ごちゃごちゃしてしまったけど、私はこれからも発信していこうと思う。体調が悪くて、発信できることが少ないかもしれないけれど、私は発信することを辞めたくない。小さくても、チマチマ発信していこうと思う。