棚の隙間

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本の感想 2

ルトガー・ブレグマン著 野中香方子訳 文藝春秋

『隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働』

 

 貧富の差が広がり、AIが人間の代わりに仕事をする…。まるでSFのような世界がもうすでに始まっている気がします。著者は、現在拡大している格差問題を指摘しつつ「ベーシックインカム」という制度を導入することにどんな意味があるのかを本書で述べています。

 私もつい最近までベーシックインカムについて知りませんでした。偶々聞いて、何だろうと思ったのがきっかけで、この本を読みました。難しいことが書いてあるのかなと思ったのですが、章ごとにまとめが書かれており、データ図も入っていたので初心者の私でもベーシックインカムについて知ることが出来ました。著者は歴史学を専攻していたので、歴史的な記述も多かった気がします。世界中で格差が広がる中で、この発想は貧困を撲滅する一つのアイディアとして、画期的だと思います。正直、私も今の日本の状態はいいとは思っていません。多くのことを犠牲にしているような気がします。ベーシックインカムがどんなシステムなのか、それを実現することによってどのような利益がもたらされるのかを考えるきっかけになったと思います。

 

 長文失礼しました。拙い文章ですが、読んでくださりありがとうございます。