棚の隙間

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本の感想 3

藤田孝典著 講談社現代新書

『貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち』

 

 前から気になっていましたが、ようやく読むことが出来ました。私もこれは遠い存在とは思えない問題だと本書を読んで、改めて感じました。著者が関わった事例が描かれており、若者の貧困が遠いものではないと感じます。

 本書を読む前から、私は日本社会に対して不平等を感じるところが多々ありました。真面目に頑張れば報われる、それは遠い幻想のような気がしていました。現に奨学金の返済や、ブラック企業で体を壊した人など現代の問題が若者にしわ寄せとしてきている気がします。本書では、若者の貧困の実態と共にどうすればこの問題を打破できるのか著者の考えが書かれています。著者も本書で言っていましたが、声をあげることが大事であると思いました。TwitterなどのSNSでもいいから、自分の考えをきちんと表明することも大事だと本書では書かれています。私も、それはとても大事だと思います。日本では自分の意見を言うと変な目で見られます(または自分の考えは言わせない環境もある)が私は自分の考えは言ってもいいと思います。自分の意見を言えない環境はおかしいし、助けを求めてはいけないというのもおかしいと思います。本書を読んで、発信することの大事さを改めて実感しました。

 

 長文失礼しました。拙い文章ですが、読んでいただきありがとうございました。