棚の隙間

自分の好きなものを綴っていきたいと思います。

本の感想 4

藤田孝典著 朝日新書

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』

 

 貧困世代を書いた著書の方です。気になったので読んでみました。

 読んでみての感想は、やはりどの世代も貧困に陥っている、または貧困になりうる可能性があることです。早急に手を打たないと、まずいということを改めて思い知ることになりました。それだけ、危機的な状況が現在起きているのも驚きです。それと同時に、真面目に働いてきちんと税金を納めてきたのに破綻する現状に対して憤りを感じました。家族形態や、社会的な状況も変化しているのに政府は何も改善しようとせず、対策を講じてくれないことにも疑問を感じます。

 それからもう一つ感じたことは、生活保護などの社会保障が権利であるはずなのに、使うのは申し訳ないと思っている人々がいることです。誰でも受ける権利があるはずなのに、我慢してしまう。それは、凄く悲しいことだなと思います。権利というと強い言葉に聞こえるかもしれませんが、正直私はもっと使ってもいいと思います。勿論、理不尽で独りよがりな我儘を権利と主張する人は中にはいるかもしれません。でも、社会保障は誰にでも使える権利という認識は広まってほしいと思います。この本を読んで改めてそう感じました。

 身近にある貧困に対して、私たち個人が何ができるのかを考えていくことが大事なのかなと思います。長文失礼しました、今日はこの辺で失礼します。