棚の隙間

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ネタバレ有の陳情令個人的な登場人物解釈① 江澄

 こんばんは、今日は陳情令の登場人物の個人的な解釈をしたいなと思い、ブログを書きました。何回か続く予定です。私の拙い感想を読んでくださる方がいれば、嬉しいです。なお、陳情令はまだ一回しか観ていないので、初見で感じた感想をここで書いていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。既に、同じような感想を書いている方がいれば、そっと消します。同じ感想があったよと教えて下されば幸いです。なお、タイトルにあるようにネタバレ有なので陳情令をご覧になっていない方は、そっとブログを閉じてくださる方がドラマを楽しめると思います。

 さて、一回目の登場人物解釈は雲夢江氏、江澄。観ていて真っ先に思ったのが、江澄は感情を常に表しているタイプだなと思った。怒るし、悲しければ泣く。後半、皆が言えない想いを胸に秘めて物語が進んでいく中で、宗主になっても江澄は自分の感情を口に出すし、表情に出していた気がする。ただ、表情や感情を出すタイプだからと言って、単純な内面ではないと個人的には思う。江澄は、矛盾し気持ちがいつもあったのかなと思う。魏無羨のことは家族だと思っているけど、才能では魏の方が上であるのは分かっている。嫉妬もするし、競争意識もあった。魏が温氏の残党を庇った時、私は最初、江澄は魏のことを見捨てるのだと思っていた。魏が言う通り、江澄は打算的な所があったし、魏の説得も形だけだと思っていた。だけど、本音は違って、守りたいから英雄気取りを辞めろっと訴えている江澄をみて、打算的な一面は魏の前ではないのかなと思った。結局、道はたがえてしまったが魏が亡くなって、憎んでいたけど憎み切れない江澄の気持ちが複雑だなと思うし、言えない何かが沢山あったのだと思うと江澄の内面というのは複雑だなと思う。

 江澄は身内にとても心を開いていて、大切に思っている描写がいくつもあった。家族や一門も大事だし、蓮花塢も大事。故郷を大事に思うのは分かるし、江澄はいずれ宗主になると教育されていたし、期待もされていた。それを想うと、故郷の皆を守りたいと思うのは当然だと思う。でも、私はそれ以上の感情があったのかなと思った。言葉にするのは難しいけれど、彼の心と故郷が一心同体だったということがあるのかなと思う。その故郷は家族であるし、一門であるし、蓮花塢だった。だから、魏が温氏の残党を庇った時は心が分裂したような気持ちになったのかなと思うし、怒りが湧いたのかなと思う。魏が亡くなったときも、許せなかったけどずっと複雑な思いを抱いていた。故郷に江澄のすべてがあったし、なくさないように必死になっていたのかな思う。(魏も蓮花塢を大切に思っていたけど、江澄とは大切の意味合いが違う気がする。そこはまた別の機会に書けたらいいなと思っている)最終回で、江澄は今まで言えなかった言葉を全部魏に言う。私はそのシーンが好きだし、江澄が故郷と一心同体ではなくなったのかなと思い、正直良かったと思った。故郷はあるけれど、別の場所で生きることを恐れない。江澄がなくさないように必死になっていたけど、もうなくさないと分かった。そういう風に私は解釈した。感情的で、矛盾した感情を孕みながらも故郷を大事に思う彼が魅力的だし、好きだなと思った。

 長々、すみません。今日はこの辺で失礼します。