棚の隙間

自分の好きなものを綴っていきたいと思います。

いつか行こうと思っていた話

 先日、こんなニュースを見た。

news.yahoo.co.jp

 

 大学の頃、少しだけだがフランス語を勉強していた時期があった。そんなことを思い出して、フランス語の本を扱っている店はないかと思って検索していたら、偶々見つけた書店だった。コロナで今はいけなくても、いつかは行きたいと思っていた店だった。それが今年の2月に閉店するという。語学教材の売り上げが少なくなり、閉店を決めたらしい。ホームページを見てみたら、閉店のお知らせが掲載されていた。閉店の問い合わせや、閉店に伴うバーゲンについて問い合わせが来ているらしい。

 本屋のいつか行こうという感覚は、捨てた方がいいのかなと感じる。街の本屋、しかもかなり大きな書店も経営難で店を閉めている。そんな中で、いつか行こうという気持ちでは、もしかしたら本屋はなくなってしまうのかなと思った。どんな店もそうだが、私は本屋が好きなので、敢えて本屋に絞るけれど「いつもあるもの」として本屋が選択肢としてない時代なのかなと思うと、悲しくもある。正直、街中でも本屋を見かけなくなったなとも思う。本屋がない中で、本屋に行けというのは難しいかもしれないが閉店を機に本屋に足を運んだというのは悲しいなと個人的には感じる。

 仕事帰りや学校帰り、特に何もなくても寄れる本屋が身近にあるのは既に希少な光景なのかなと思う反面、何かできることがあればいいなと思う。本当は政府が町の身近な文化的な場所として本屋を認識してくれればいいのだが、それも望み薄だと思う。一消費者としては本を買うことしかできないし、それでも閉店になってしまう店もある。本屋で買い物をするということが近い将来、なくなってしまいそうで相変わらず私は一人で不安になってしまっている。閉店する本屋が少しでも減るといいなと思う。