棚の隙間

自分の好きなものを綴っていきたいと思います。

今月のおすすめ本 3月号 渡辺由佳里著 『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』

 こんにちは、もう三月とは時の流れは速いですね。色々な病気が蔓延しているので、怖いですが、予防をしながらマイペースに本を買い、読む日々を送っています。

 さて、今日ご紹介する本はコチラです。出版社のサイトリンクも載せておきます。

 『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』渡辺由佳里著 亜紀書房

 

www.akishobo.com

 

 著者の渡辺由佳里氏は、読書好きが高じて自分のブログにお勧めの本を紹介していく内に、ニューズウィーク日本版の連載を任されたと書かれています。日本の読者に英語の本を紹介したいという熱い思いが感じられ、同じ読書家として、「気持ち、凄く分かる」と心の中で頷いてしまいました笑。

 さて、この本はタイトルの通りにアメリカの時事問題を絡めながら、本を紹介してします。項目も歴史、大統領、移民などアメリカを象徴することをテーマとしていますので、自分が読みたい項目から読んでみるのもいいかなと思います。ページも一冊について、4-5Pほどで読みやすいです。(もっと少ないものもあります)

 私が気になった本は、ネットリンチで人生を壊された人を扱ったルポタージュです。こちらは日本でも翻訳されています。(今度読んでみるつもりです)ページ数がそれほど多くなかったので概要だけしか掴めなかったのは残念ですが、外国でも、日本でも共通した問題だと私は考えています。この本の紹介文で、ある女性がジョークのつもりで投稿したSNSツイートが波紋を呼んでしまい、ネットリンチに遭ったという事例を紹介しています。投稿した彼女は何度も謝罪したのに、執拗にインターネットでバッシングを受ける姿を見て、著者も居心地の悪さを覚えたと書いています。私もそういう場面に遭遇したことは少ないですが、時たま執拗にバッシングをされているのを見て、嫌な気持ちになったことはあります。正直、この本についてもっと知りたかったのですが書いていないので、今度自分で探して読んでみたいと思います。

 他にも幾つか気になる本があったのですが、それは自分で読んで追々ブログで紹介出来たらいいなと思っています。

 それから、もう一つ気になったのは「はじめに」の項目に書かれていた、世界中のビジネスマンが会話のきっかけに、最近何の本を読んだかを話題にすることです。世界中(日本のビジネスマンが含まれているかは疑問ですが)ビジネスマンが本を読むことは当たり前で、積極的に他の人からもそういう話を聞こうとするのは、会話のきっかけでもとても知的だなと思います。日本でそういった場面は少ないので、会話をしていてとても楽しいだろうなと感じます。

 この本は、ビジネス向きのノンフィクションもあれば、小説などもありアメリカを知りたい人だけではなく、何か面白い本を探している人にも役立つのではないかと思います。何を読もうか迷っている人にも、おすすめです。

 今日は、この辺で失礼します。また、来月面白かった本があればご紹介したいとおもいます。