棚の隙間

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こんな記事を見つけた

 ネットサーフィンをしていて、こんな記事を見つけた。

news.yahoo.co.jp

 栃木県の那須町という町の高原地区で唯一の本屋が閉店するという記事だった。この書店は、地元客が支援団体を結成して出来た書店のようだ。ただ、経営が厳しく本日、閉店することになったようである。

 記事を読んで、私の地元の書店を思い出した。地元にある大型書店も、閉店してしまった。駅の近くにあり、立地としては人が集まりやすい場所だったと思うのだが、それでも経営難になってしまったのだから全体的に書店の経営というのは難しくなっているのかなと思う。関連して、こんな記事も見つけた。

news.yahoo.co.jp

 

 私がこの記事を読んで一番驚いたのは、記事の中で本をどこで買うのか分からない若い人がいるという事だった。読書の習慣以前に、もうそんなレベルまで来てしまっているのかと本気で驚いた。私は本や書店が好きだから、関心があるのかもしれないけれど大多数の人は書店や本に関心がないのかなとこの記事を読んで思ってしまった。「別に本屋がなくても困らない」という人は案外多いのかもしれない。ネットで何でも買える時代だから。ただ、私が常に思うのは選択の自由があるかどうかという事。ネットで買える人は、ネットで買えるならば必然的にそちらを使うだろうし、書店がある人は書店だけ、或いはネットでの買い物をするだろうと思う。だけど、ネットもない、書店もない。そうなったときに、一体どこで買い物をすればいいのだろうか?書店が文化施設である、という意識が社会全体にまだ認知されていないのかなと思う。

 日本の政治というのは、文化施設に対して全く興味がないと言ってもいいのではないかなと思う。仮に文化施設を大切にしようと思っているのならば、図書館は委託しないだろうし、美術館、博物館の管理ももっとされていいはずだから。書店も同じように大事にして欲しいなとも思う反面、この先もあまり変わらないのかなという絶望感もある。個人書店が次々オープンしているけれど、過疎化が進んでいる場所で個人書店がオープンすることがあるのかどうか、私は疑問に思う。自分の土地に個人書店や書店がなくても、個人書店や書店自らネット販売をしている所もあるので、それを利用するという手もある。だが、ネット環境がない人やそもそも書店自らネット販売をやっているということを知らない層にどうやって本を届けるのかなと考えると難しいなと思う。選択が出来ないことは私は自由だと思わないので、書店がなくならないようにブログやSNSで積極的に呟いて、書店がなくならないようにしたいと思う。