棚の隙間

自分の好きなものを綴っていきたいと思います。

AIは司書になれるのか?

 こんにちは。寒暖差が激しくて、体がついていかないこの頃です。

 さて、Twitterであるニュースが話題になっていたので、今回はそのニュースを見て思ったことをつらつらと述べていきたいと思います。あくまで個人的な感想ですので、間違っていることや知識不足な所もあると思います。ご容赦ください。

 ブログタイトルでご想像がつくかと思いますが、以下、ニュース記事のリンクです。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

 あまり詳しいことは書いていませんでしたが、概要としては学校司書の配置の増員を求める決議案に対して、日本維新の会が反対したことにより、国会への提出がなされなかったという内容です。反対した理由として、将来司書の仕事はAIで代替ができるからというものでした。

 将来、ほとんどの仕事をAIが代行するというSFのような世界が来るといわれています。でも、今回の維新の会の考え方には疑問がありますし、単純な問題ではないと思います。

 まず、将来的にAIが仕事を代行すると言われていますが、確定された事実ではないし、ある意味希望的な前提でしかありません。現状、人手が足りないのに希望的な考え方で人員を増やさないのはどうかと思います。加えて、本当に日本にAIを導入する日が近々来るのか、私は疑問です。人手不足なのは、教育界に限ったことではありません。すべての業界が人手不足で悩んでいます。もし、本当にAIを導入するから学校司書はいらないと仮定するならば、もうとっくにすべての業界でAIを導入してもいいのではないかなと思います。勿論、民間企業などは導入している所もあると思います。ですが、政府の対応を見ていると、あまりAIに仕事を任せるという考え方ではないのかなという印象を受けます。

 もう一つは、仮にAIを配置したとして、果たしてその学校図書館は図書館と呼べるのだろうか?という疑問です。記事の内容があまり詳しく書いていないので、どういうAIを導入するのか、明確なビジョンがあるのかも不明です。その上で、私の考えを述べていきたいと思います。聞けばなんでも答えてくれるAIを配置する予定ならば、恐らく自分の携帯のAIかネットで調べる学生や生徒の方が今の時代、これからの時代多いのではないかと思います。それならば、わざわざ図書館にAIを置く必要なんてないし、ネットで調べられると思う学生や生徒もいると思います。ただ、ひとつ気になるのは、聞けばなんでも答えてくれるAIは、果たして万能なのでしょうか?聞く側が何を知っていて、何を知らないかをあらかじめ知っていて、AIに聞くことが前提としてあるのではないかと思います。それは、AIではなくても同じだと思います。

 調べる側の調べたいことの予備知識、そこから何を知りたいのかを明確にする、そこからどうやって情報を探すのかという教育が日本では重視されていないような気がします。もしも、本当にAIにとって代わると言えるならば、まずはそういった教育を先にすべきではないかと思います。教育がなされていないのに、AIを導入するのは疑問を感じます。

 世界に比べると、国が国民にいたいして教育費にかけるお金は少ないと何かで読みました。教育に税金が使われていないなというのは、私も感じています。教育や研究というのは、明確に見えない成果かもしれません。でも、これから私たちが想像していなかった課題が出るかもしれないです。その時、子供たちは自分の力で周りの人を巻き込んで解決していこうと思うかもしれません。その時に、必要なのはやはり教育です。国とかでない、人間として解決すべき問題に取り組むことがこれからの時代に問われていくと私は思っています。それは、勿論大人もそうです。子供だけではなく、大人も学ぶことが当たり前になり、そのスキルを身に着けられる世界になればいいなと思います。

 長々語ってしまい、論点がずれた感じもありますが、今日はこれで失礼します。