おはようございます。遅くなってしまいましたが、今月のおすすめ本を紹介したいと思います。
今日、ご紹介する本はイ・ギジュ著 米津篤八訳『言葉の温度』です。韓国で、大ベストセラーになったエッセイです。以下、サイトのURLです。
どうしてこの本に出会ったのか、詳しいことは忘れてしまいました。ですが、タイトルに惹かれて手に取ったことを覚えています。この本を知るまで、言葉に温度があるということ自体、考えたこともありませんでした。実際、読んでみてこの著者の言葉には確かに温度があるような気がします。愛について、行いについて、著者が感じたことがそのまま書いてあるだけなのですが、短い言葉の中に沢山の感性と温度が詰まっています。
言葉に温度を感じることが、今の社会では難しいなと思うときがあります。感性や温度を失いながら、生きていくしかないと思うときもあります。感情の一つ一つを受け止めて、考えていくことも難しい世界なのかなと思うこともあります。きっと、それは私だけではなくて、そう思う人がいたから、きっとベストセラーになったのだと個人的に感じます。
私は、この本をすぐに読み終えてしまったことを後悔しました。読み終えた後に、この本はもっとゆっくり、じっくり、落ち着いて読む方が良かったかもと感じました。(勿論、またすぐに読みたくなるので、そこは心配しなくても大丈夫です。自分のスタイルで読む方が一番いいです)例えるならば、すぐ売り切れてしまう人気のお菓子とか、旅行先で買った美味しいお菓子とか、友達がくれたお菓子を大事に食べるように、言葉の一つを胸に刺しながら読むのが良かったかなと思います。今度読むときは、そうしたいと思います。
最後に、あらすじに書かれた一文もとてもよかったので、こちらに引用しておきます。少しでも、この本が広がって、多くの人に読んでもらえますように。
あなたが日々何気なく発する一言の、「言葉の温度」は何度ですか?